臭い発生のメカニズム

加齢臭が発生するメカニズムについて書いてみます。

このメカニズムを知ることが加齢臭対策で成功をおさめる近道となります。これを知らぬまま、ただ闇雲に対策を行っても期待した結果が現れなかったり、悪くすると逆に臭いが強まってしまう場合もあるのでご注意を。

 

加齢臭は皮脂に含まれている脂肪酸の一種が酸化した時や皮膚常在菌によって分解された時に作られます。

皮脂というのは、肌表面に無数に存在する毛穴から分泌される脂のことで、この皮脂のおかげで私達の皮膚は常に柔らかい状態でいられるのです。皮脂は皮膚の潤いと柔軟性を保つ働きを持っています。また、皮膚常在菌によって分解された皮脂は肌表面を弱酸性に保ち、悪い菌やウィルスの繁殖を抑制し、皮膚を守ってくれる働きも持っているのです。皮脂は人間にとって無くてはならない大切な物質ということがいえます。

 

しかし、加齢によって体の様々な場所に老化現象が現れる頃、この皮脂中に若者の皮脂には殆ど含まれていないある物質が増えてきます。それが、脂肪酸の一種9ヘキサデセン酸です。この9ヘキサデセン酸が過酸化脂質と結合して酸化した時や、皮膚常在菌によって分解されると、不飽和アルデヒドの一種ノネナールが作られます。

私達大人を困らせる加齢臭とは、このノネナールが放つ臭いなのです。

 

加齢臭(ノネナール)はどのような臭いなのでしょう。

青くさいチーズのような、それでいて油のような臭いと感じる方が多いようですが、加齢臭を放つ当人の生活環境や生まれ持った体質等により臭いの質は人によって若干違っているようです。