毎日体を洗っているのに加齢臭が消えない理由

今年の6月に「お風呂に浸かって加齢臭対策」という記事を書きました。

今回はそれと関連するテーマで記事を書いていきます。

 

今回のテーマは、「毎日体を洗っているのに加齢臭が消えない理由」。

加齢臭が気になる年頃ともなると、お風呂では念入りに体を洗っているという方も多いのではないでしょうか。

しかし、毎回気合を入れてゴシゴシ洗っているのに臭いが解消されないだとか、入浴直後は消えていたはずの加齢臭が一晩たったらもう臭っているだとか、対策を頑張っているわりに期待した効果が出ていないことに悩んでいる方も少なくないのでは?

原因はいろいろ考えられますが、もしかすると体の洗い方が間違っているのかもしれません。

今回は、入浴のたびに体を洗っているにも関わらず加齢臭が消えてくれないとお嘆きの方に対して、その原因の一つをご説明します。

 

ご存じのとおり、皆さんを悩ませる加齢臭の原因物質は皮脂に含まれている脂肪酸(9-ヘキサデセン酸)です。この脂肪酸が酸化するなどして作り出される2-ノネナールが放つニオイが加齢臭の正体。

 

「それなら、臭いの原因物質を皮脂ごと全て洗い流してしまえば加齢臭が防げるのでは?」

 

と考えがちではありますが、加齢臭予防の観点からも、肌の健康維持の観点からも、この考え方は正しくありません。

皮脂は肌の健康を維持するうえでなくてなならない大切な存在です。

皮脂腺から分泌される皮脂は汗と混ざり合い、皮脂膜という目に見えない程薄い膜を肌表面に形成します。この皮脂膜は肌の潤いを守るバリアーの役目を担っています。また、外部からの様々な刺激(菌やウィルスなど)から肌を守る働きの他、肌表面を弱酸性に保ち雑菌の繁殖を抑えてくれているのです。この皮脂を全て取り切ってしまえば、肌は乾燥し、また、外部からの様々な刺激に対しても無防備な状態になってしまうのです。

更に、体は肌を守るために今まで以上に皮脂を分泌するようになるため、皮脂が過剰分泌となり、肌はベタつき加齢臭も強さを増してしまいます。

毎回入浴のたびゴシゴシと気合を入れて体を洗っているのに加齢臭が一向に改善されないと悩んでいる方の中には、皮脂を取り過ぎて過剰分泌に陥っている方も居られるのではと考えます。

加齢臭を消したいと強く考えるあまり、過剰に対策して逆に臭いを強めてしまっている状態です。

では、入浴時どのように体を洗えば加齢臭の発生を防ぐことができるのでしょう?肌を傷めず臭いの原因物質だけを体から洗い落とす方法は?

 

次回の記事に続きます。