お風呂に浸かって加齢臭対策

加齢臭対策で気をつけたいのは食生活の質を改善する事と毎日の入浴です。入浴とは、つまりお風呂ですね。

近頃の若い方達のなかには、お風呂に浸かる事を面倒がってシャワーだけで入浴を済ませてしまう方も多いようですが、加齢臭が強まり始める年頃となったなら、臭い対策のためにも湯船につかっての入浴を心掛けたいものです。その理由を簡単にご説明しましょう。

と、その前に臭いが発生する仕組みを簡単にご説明しておきます。

皆さんご存知のとおり、加齢臭は皮膚の内側に存在する線組織(皮脂線)から分泌される皮脂に含まれている脂肪酸の一種が原因です。

この脂肪酸(9-ヘキサデセン酸=パルミトレイン酸)が皮脂線内で過酸化脂質と結びつき酸化するなどして作られる物質(ノネナール)が放つ臭いが即ち皆さんを悩ませる加齢臭です。

皮脂は皮脂線から毛穴を通じて皮膚表面に分泌されますが、これを放置しておくと加齢臭は強まってしまいます。

そこで重要になるのが入浴です。

皮膚や毛穴にこびり付いた古くなった皮脂を入浴によって洗い流すことで加齢臭は軽減されます。

ただし、シャワーだけで入浴を済ませていては臭いを解消するのは難しいようです。シャワーだけだと、皮膚表面の皮脂汚れは落とせても毛穴にこびり付いた皮脂汚れまでは落としきれないのです。 

シャワー直後は石鹸のよい香りはしますし、肌もさっぱりしたように感じるかもしれません。ですが、一晩経つと元通り。肌は脂でべた付きはじめ、枕からは嫌な臭いが漂い始めている…といった事もありうるのです。

加齢臭を解消するにはお風呂に浸かっての入浴が効果的です。

温かいお風呂で体が温まれば汗をかきますよね。それが良いのです。汗は毛穴に詰まった老廃物や臭いの原因物質を外へと押し出してくれます。

また、頑固な皮脂汚れも落ちやすくなります。

お風呂に浸かる入浴を習慣付ける事で加齢臭は軽減できるのです。

ただし、臭いを消したいからといって体に無理を強いては危険です。

お風呂の温度と入浴時間は体の負担にならないよう気をつけましょう。

高齢の方や心臓の弱い方は特に注意が必要です。

また、力を込めてごしごしと体を洗うのもよくありません。大切な肌を痛めてしまいます。

自分の肌質と相性のよい石鹸を選び、それを充分に泡立てて、その泡で体を撫でるように優しく洗うのがコツです。

今回は「お風呂に浸かって加齢臭対策」というテーマで書いてみました。

毎日のお風呂は、体を清潔に保ち加齢臭軽減に役立つばかりか、その日一日の心と体の疲れを取り除いてくれる大切な行為です。

入浴はシャワーだけで済まさず、湯船に浸かることをお勧めします。