「加齢臭は女性からも発生する」は本当か?

今回は、女性の加齢臭について書いてみましょう。

加齢臭というと、年齢を重ねた男性の体から発生する体臭というイメージをお持ちの方は今だ少なくないようです。

確かに、加齢臭と女性を結び付けて考えるのには少し抵抗があります。

ですが、年齢を重ねた大人の体からのみ発生するこの体臭に性別の違いはありません。

目立たないだけで、加齢臭は女性からも発生しているのです。

 

ここで、加齢臭と女性の関わりについて深く理解するために、予備知識として臭い発生の仕組みを簡単におさらいしておきましょう。

我々の体から滲み出るように発生するこの臭いの元は不飽和アルデヒドの一種であるノネナールという聞きなれない物質。この、ノネナールが放つ臭いがいわゆる加齢臭です。

ノネナールは、皮脂に含まれる9‐ヘキサデセン酸という脂肪酸が過酸化脂質と結合して作り出されます。9‐ヘキサデセン酸は若者の皮脂には殆ど存在せず、年齢を重ねた大人の皮脂に多く含まれています。また、この物質と結び付き加齢臭(ノネナール)を強める過酸化脂質は体内のコレステロール中性脂肪などの脂質が活性酸素の持つ酸化力によって酸化されて作られます。体内で活性酸素が多く発生すれば、作り出される過酸化脂質の量も増え、臭いが強まります。活性酸素の発生量と加齢臭の強弱には密接な関係があるのです。

 

では本題に移ります。

先ほど、加齢臭に性別による違いはないとご説明しましたが、臭いが強くなりだす年齢と臭いの強弱に若干の違いがあります。

加齢臭が強くなりだす年齢は、女性より男性の方が早く、また臭いそのものも女性に比べ男性の方が強くなる傾向にあります。

この違いに深く関わっているのが先ほど登場した活性酸素

活性酸素は、その強力な酸化力によって体内に入り込む様々な異物を無害化する働きを持っていますが、その酸化力の強さから異物以外の健康な細胞にまでダメージを与えてしまい、老化を早めたり、さまざま病気を引き起こす原因でもあります

この、活性酸素の酸化に対抗する働きを抗酸化といいます。

女性は、体に備わったある物質の持つ働きによって、抗酸化の働きが男性に比べて優れており、酸化によって作り出される過酸化脂質の量が少なく、加齢臭が発生しにくいということがいえます。

では、女性の体に備わったある物質とはなんなのでしょう?

その物質は女性ホルモン。

このホルモンについての情報や女性と加齢臭の関わりについての詳細は以下のリンク先にて詳しくご紹介しています。

大人の「加齢臭」対策-女性も臭う加齢臭

URL - http://otona201.net/women.html

臭いに悩む女性の方達に是非ご覧いただきたいページです。

 

部屋に漂う加齢臭。その臭い、なんとかしませんか?

アナタは自分の部屋が臭いと感じた事はありませんか?

普段からこまめに掃除をして清潔を心がけている人であっても、不意に感じる部屋の臭い。

その臭いの原因は、もしかするとアナタの加齢臭かもしれません。

今回は、部屋の加齢臭対策について書いてみましょう。

ご承知のとおり、加齢臭の原因は皮脂に含まれている脂肪酸です。この脂肪酸が過酸化脂質や汗と結び付き、酸化するなどしてできるノネナールの放つ刺激臭が加齢臭の正体です。

皮脂や汗は皮脂腺や汗腺から皮膚の表面に日々分泌され続けています。

これ等の物質が部屋に備わったソファやカーペットなどの布製家具、枕や布団などの寝具に染み込み加齢臭となって室内に漂っている場合があります。

更に、食べ物やタバコ、ペットなどの放つニオイが加齢臭と混ざり合い強い臭いとなる場合も少なくありません。

しかし、これらの臭いを部屋の主である住人が自覚することは難しく、それが部屋の加齢臭対策を難しくしているのです。

誰だって臭い部屋には居たくないし、そんな状態の部屋に誰かを招き入れることはできません。臭いを自覚できれば積極的に対策して部屋の加齢臭を解消することもできるはずなのですが、肝心の住人がその臭いに気が付いていない場合が多いのです。

 

なぜ、自室の臭いを自覚することが難しのか?

それは、以前当ブログでご紹介した嗅覚順応という作用が影響しています。嗅覚順応について簡単におさらいしておきましょう。

人は同じニオイを長時間嗅いでいると、嗅覚がそのニオイを感知しなくなってしまいます。これは、人の嗅覚が疲れやすく慣れやすいために起こる現象で、加齢臭や口臭などの体臭に限ったことではなくニオイ全般に起こります。慣れてしまったそのニオイ以外は問題なく感知できるため、本人では気が付けません。

 

上述した嗅覚順応により、自覚が難しい部屋の加齢臭ですが、他所から招かれた人物には災難です。部屋の主に臭いの存在を指摘することもできず、鼻が慣れて臭いを感じなくなるまで我慢せねばなりません。

もっとも、部屋の主や招かれた客人が嗅覚順応によって加齢臭を感知できなくなったとしても、その部屋には相変わらず加齢臭が漂っているわけです。部屋の臭いはそこで過ごす人物の衣類に染み付き、部屋を出た後でも臭いを引きずってしまうことも考えられます。

心当たりのある方はこの機会に対策しておくことをお勧めします。

 

部屋の臭いを解消するにはどうすればよいのでしょう?

対策の方法は幾つか考えられます。

まず、洗えるものはしっかり洗濯しましょう。

汗や皮脂が染み込んだ寝具、煙草やその他諸々の臭いが染み込んだカーテンなど、布製で洗濯できるものはしっかり洗濯しましょう。臭いが軽減できます。

問題は洗えないものです。

カーペットや布製のソファ、喫煙者であれば壁紙や天井の臭いも気にせねばなりません。しかし、これらは洗う事ができません。

では、どうすべきか?

そんな時、お勧めなのが光触媒スプレーです。

数ある光触媒スプレーのなかでもお勧めなのが東芝のルネキャットという製品。一般的な光触媒は太陽光(紫外線)でのみ効果を発揮しますが、ルネキャットは太陽光以外の光でも消臭も除菌も可能です。ですから太陽光の届かない部屋の奥であっても消臭効果が期待できるのです。

私などがこのページで説明するより東芝のオフィシャルページをご覧いただいたほうがわかりやすいと思います。

以下に東芝ルネキャット公式ページへのリンクを貼っておきます。

部屋の加齢臭など頑固な臭いにお困りの方はご覧になってみてください。

東芝 ルネキャット:トップページ

URL http://www3.toshiba.co.jp/ddc/renecat/index_j.htm

 

 

お風呂に浸かって加齢臭対策

加齢臭対策で気をつけたいのは食生活の質を改善する事と毎日の入浴です。入浴とは、つまりお風呂ですね。

近頃の若い方達のなかには、お風呂に浸かる事を面倒がってシャワーだけで入浴を済ませてしまう方も多いようですが、加齢臭が強まり始める年頃となったなら、臭い対策のためにも湯船につかっての入浴を心掛けたいものです。その理由を簡単にご説明しましょう。

と、その前に臭いが発生する仕組みを簡単にご説明しておきます。

皆さんご存知のとおり、加齢臭は皮膚の内側に存在する線組織(皮脂線)から分泌される皮脂に含まれている脂肪酸の一種が原因です。

この脂肪酸(9-ヘキサデセン酸=パルミトレイン酸)が皮脂線内で過酸化脂質と結びつき酸化するなどして作られる物質(ノネナール)が放つ臭いが即ち皆さんを悩ませる加齢臭です。

皮脂は皮脂線から毛穴を通じて皮膚表面に分泌されますが、これを放置しておくと加齢臭は強まってしまいます。

そこで重要になるのが入浴です。

皮膚や毛穴にこびり付いた古くなった皮脂を入浴によって洗い流すことで加齢臭は軽減されます。

ただし、シャワーだけで入浴を済ませていては臭いを解消するのは難しいようです。シャワーだけだと、皮膚表面の皮脂汚れは落とせても毛穴にこびり付いた皮脂汚れまでは落としきれないのです。 

シャワー直後は石鹸のよい香りはしますし、肌もさっぱりしたように感じるかもしれません。ですが、一晩経つと元通り。肌は脂でべた付きはじめ、枕からは嫌な臭いが漂い始めている…といった事もありうるのです。

加齢臭を解消するにはお風呂に浸かっての入浴が効果的です。

温かいお風呂で体が温まれば汗をかきますよね。それが良いのです。汗は毛穴に詰まった老廃物や臭いの原因物質を外へと押し出してくれます。

また、頑固な皮脂汚れも落ちやすくなります。

お風呂に浸かる入浴を習慣付ける事で加齢臭は軽減できるのです。

ただし、臭いを消したいからといって体に無理を強いては危険です。

お風呂の温度と入浴時間は体の負担にならないよう気をつけましょう。

高齢の方や心臓の弱い方は特に注意が必要です。

また、力を込めてごしごしと体を洗うのもよくありません。大切な肌を痛めてしまいます。

自分の肌質と相性のよい石鹸を選び、それを充分に泡立てて、その泡で体を撫でるように優しく洗うのがコツです。

今回は「お風呂に浸かって加齢臭対策」というテーマで書いてみました。

毎日のお風呂は、体を清潔に保ち加齢臭軽減に役立つばかりか、その日一日の心と体の疲れを取り除いてくれる大切な行為です。

入浴はシャワーだけで済まさず、湯船に浸かることをお勧めします。

 

 

 

ストレスは加齢臭の強弱に影響をあたえる

加齢臭を強める原因は多々ありますが、ストレスもその1つです。

今回の投稿では、ストレスが加齢臭に及ぼす影響について書いてみます。前回の記事、「臭い予防に有効な食べ物とは?」とも少し関係があるお話となります。

 

以前、当ブログにて「臭い発生のメカニズム」という記事を書かせていただきました。

加齢臭が発生する仕組みを簡単に説明した記事でしたが、その文中、"過酸化脂質"という聞き慣れない物質名が一度だけ登場しました。

加齢臭の原因である9ヘキサデセン酸と結びつきノネナール(加齢臭)を作り出す物質です。

過酸化脂質とは、体内のコレステロール中性脂肪などの脂質が活性酸素によって酸化されて作られる物質の総称で、この物質は加齢臭の強弱に影響を与える他、老化を早めたり、癌や動脈硬化の原因となります。

何らかの原因で体内に活性酸素が増加すると、それによって体内の脂質が酸化され過酸化脂質が増えます。過酸化脂質が増えればそれだけ加齢臭も強く発生する事になります。

体内の活性酸素が増加

脂質が酸化され過酸化脂質が増加

9ヘキサデセン酸と結びつき加齢臭が強まる

 

加齢臭を強めてしまう大本は活性酸素の増加にあります。

活性酸素を増やす原因は多々ありますが、その1つがストレスです。

ストレスを強く感じるほど体内の活性酸素が増え、その結果、加齢臭が強まるわけです。

ストレスによって強まる加齢臭をどのように軽減するべきか。

それには活性酸素の増加を抑制する必要がありますが、簡単で効果的な対策としては抗酸化物質を含んだ食べ物を普段から意識して多めに摂るという方法があります。

体を酸化しづらい体質に変えることで活性酸素の影響を弱め、加齢臭の発生を軽減します。

抗酸化物質を含んだ野菜や果物についての情報は前回の「臭いを防ぐ効果的な食べ物」という記事を御覧ください。ページ内後半に抗酸化物質を多く含んだ野菜と果物の一覧表を公開したページへのリンクがあります。

ストレスによる加齢臭の軽減のみならず、ご自身やご家族の健康維持にお役立てください。